私の祖母が今年101歳になった。近頃は年のせいか、記憶が曖昧になってきたと言うようになった。そこで私は祖母にお願いをした:今まで生きてきた過去の101年間を出来るだけ思い出してもらいながら私に撮影をさせてもらいえないかと。 一番古い記憶は彼女が子供の頃通っていた修道院学校での出来事だった。他の子供達と死んだ小鳥を見つけ、体を埋めて小さなお葬式を行う事にした。修道女には秘密だった。修道院の事をもう少し思い出そうとし、地下室に音楽室があった事をちらっと言いかけたが、そこで記憶が途切れてしまった。 母の手料理も思い出し、スープの達人だったと語った。小さい時は母の手料理が嫌いだった。あまりにもポルトガル風な母の手料理はアメリカ風の味を好む幼い彼女の口には合わなかったのだ。それが、大きくなってからはだんだん好きになっていった。そんな母のスープは町の葬儀屋アール・スチュアートさんの大好物だった。 また、若い頃祖父と牧場で暮らしていた時期の事も思い出した。牛をまるまる一頭飼っていたので、新鮮な牛乳やバターは欠くことがなかった。そして、長女(私の伯母にあたる)が赤ん坊の頃、にんじんを食べさせようとした事も思い出した。好きな食べ物と混ぜてごまかしてみても、伯母はすぐににんじんを吐きだした。「私の母が子供の頃の事はなにか思い出せる?」と尋ねてみたが、少し考え込んだ後に溜息をついた。それ以上は何も思い出せそうになく、少し疲れてきた様子だったので、最後に手と足を撮影して終えた。
祖母メアリー・アリー (1906〜2008) に捧ぐ
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